合唱団響 演奏会に向けて ~Carl Høgsetさんに想いを寄せる~

2000年、ちょうど合唱団OMPが合唱団響に変わる頃に入団しました。大学1年生の冬でした。

そこから22年。え!?

ここでは人生の全て(に近い)ことを学びました。人、音楽、お酒、ここでは言えないこと笑…etc

練習指揮をする自分にしてダメ出しをしてくれるのもここの先輩方しかいないかもしれません。いま自分がいるのはこの合唱団のお陰だと思っています。

ここで出会った多くの素敵な方々の中でも特別なお一人、ノルウェーのカール・ホグセットさんが、昨年2021年の6月2日に突然亡くなられたのです。ノルウェーの知人から知らせを受けたときは信じられなくて英文メッセージを何度読み返したかわかりません。

ホグセットさんはTokyo Cantatや栗友会との交わりが深く、合唱歌手として歌うための発声法や指導法を教えていただいた先生。栗山先生の親友でありました。

また、私がノルウェー短期留学中にはご自宅に何泊も泊めてくださり、隙あらば発声レッスンを、そのあとはご家族と一緒に食事をしたり、オスロ近郊を紹介してくださいました。家族のように愛情を注いでくださったのでした。

ご自身のメソッド “Singing Technic" は柔らかい息に乗った自然な声、倍音、ミックスボイス、声域をつなぐブリッジなど、力に頼らずに響きを豊かにするテクニック。Tokyo Cantatにいらっしゃる度に丁寧に教えてくださっていました。先生を囲み、居酒屋でよく朝まで飲み明かしたものです…

ホグセットさんとの思い出は書けばきりがないのですが、ここからは写真を。

ノルウェー滞在中のスナップです。

2014.4 Tokyo Cantatでの再会

ノルウェー人としての誇りを持ちながら、日本の私たちを「友だち」として最後まで大切に想ってくださっていたホグセットさん。まだお元気でいらっしゃるような気がしてなりません。

10/2の合唱団響の演奏会はホグセットさんと過ごした日々を想いながら栗山先生が選曲をされたメモリアルなコンサートとなります。

すべてのステージで、ホグセットさんと過ごした日々を想いながら、そしてノルウェーの空気を思い出しながら歌うことでしょう。素晴らしい作品ばかりです。

多くの方に聴いていただけるよう、心からお待ちしています。

チケット、あります。emi.d.tanaka@gmail.com

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唱団 響 演奏会2022 〈C.H.に〉

2022年10月2日(日) 3:00PM開演(2:15PM開場)
東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアル

◉Ildebrando Pizzetti
Messa di Requiem(1922) より
Requiem / Dies Irae


◉Edvard Grieg/寺嶋陸也編曲
混声合唱とピアノのための「歌曲集」(2007年編曲委嘱) より

◉三善晃/高田敏子
混声合唱組曲「嫁ぐ娘に」(1962)

◉信長貴富/長田弘
混声合唱・弦楽合奏・ピアノのための
「詩想の森 -2つのバラッド-」【委嘱・初演】

指揮:栗山文昭
ピアノ:草冬香 ヴァイオリン:吉岡麻貴子、寺井馨 ヴィオラ:森口恭子 チェロ:門脇大樹 コントラバス:髙橋洋太


◆チケット(全席指定)
前売 S席3,000円/A席2,500円/学生席1,000円(当日 各+500円)
    

次回は演奏曲について書きます♪