オルガン日記2
【別科課程 修了試験前の「聴き合う会」】
短かった1年が終わろうとしています。なのにまだ日記2とは。無精ですね。
コロナの影響で大学での発表会や勉強会の機会がなかったけれど、試験前に1度でもこのような会が持てて良かった。
パイプオルガンは一人で練習することが多いしアンサンブルの機会も少ないので、生で色々な作品や音色、演奏法を体験することができるのはありがたいことでした。人から学ぶことが多いです。
(家にいるとワインを一日に何本も開けられないけど、お店にいくと色々なグラスワインを味見できるのに似ている? コロナだったので、すみません)
私はブラームスの晩年のコラールと、メンデルスゾーンの27歳頃のプレリュードの2曲を準備しています。
どちらも大好きな作品です。
複数人の方に同時に聴いていただくのは初めてだったのですが、弾く前に曲について喋ると気持ちが落ち着きますね。呼吸できているからなのでしょうか。試験はそのような流れではできませんが…
今回「聴き合う会」で取り上げられたのはJ.ブラームス、F.メンデルスゾーン、A.ハイラー、J.S.バッハ、M.レーガー。
別科オルガン専攻には今4人在籍していて、それぞれ経験年数や志向も違います。
奏者によって、同じオルガンでも違った音がするのだから不思議です。
演奏後には聴いていた方々や石丸由佳先生と意見交換。もっと頻繁にこんな時間が持てたらな。
この一年、パイプオルガンという巨大な楽器から教わったことは、
♪オルガン自身が鳴らしたい音を邪魔しない→力むと濁って汚くなる
♪高い位置から手を下ろしても、ポンと乗せても音量は同じ
♪重心が崩れるとミスる→とくに足鍵盤を弾く際の体の重心に注目
♪どの音を聴くか決まっていない箇所は音がぼやける→心の中で大切な音を歌う
♪自分の位置で音色を判断しない→信頼できる人に委ねる→でもアーティキュレーションは聴く、聴く、聴く
試演会を終えて試験が終わったかのような錯覚に陥りましたが、、、本試験は来週9日でした
オルガンの一人合宿ができるような施設があったら籠りたい(笑)今年は企画してみよう。
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